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Life

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LIFE Episode 0010

desert

乾ききった大地がどこまでも続いている。 熱風が地表をなでると砂塵が空に巻き上げられ、 移動しながらまた降り積もり、周囲を砂で覆ってゆく。 日が照りつけ、焼けるような外界の風と砂を避けて過ごす時間。 食事を摂り、喉を潤して身体と心を落ち着かせてゆく。 時には壁の棚に飾ったボトルも手に取り、大切に味わう。 砂漠で手に入りにくく、訪れる人に珍しがられるわたしのコレクション。 灼熱の世界での、わたしのささやかな安らぎと楽しみ。 一方で、この暑さにも我関せずと猫は窓際で丸まったまま。 太陽と大地に背を向けて、ただひたすらに眠りにつく。 わたしが休んでいる間も、キャンバスは今か今かと出番を待つ。 何を描くかはまだ決めていない。 この部屋か、あの猫か、外に広がる景色か。 それとも、全く新しい何かを。 数多の可能性がそこには潜んでいる。 何を生み出すのか、何を生み出せるのか。 問いかけながら、わたしは真っ白な創造の扉に手をかける

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